アフリカ系アメリカ人フェミニズム

アフリカ系アメリカ人フェミニズム African-American feminism
社会主義フェミニズムと同じく、知の個人主義実証主義を否定。客観性と価値の中立性の否定に加え、知の二元論を批判:文化と自然、理性と感情、客観と主観…など。→二項対立の考え方にも反対だし、自分たちを後者(つまり、社会では劣位にあたるもの)に当てはめることにも批判(当たり前だ)。


■科学は白人による西欧中心の興味からなっていると批判。
研究における問いの設定、採用する方法、データに適用する理論は、すべて西欧の興味だ!例)知性の遺伝子の特定:社会的に不公正なことに、生物学的根拠を与える必要があるのだ、と読める。


アフリカ系アメリカ人の女性研究者にとっては、ジェンダーと人種が特別な位置を形成する。
アフリカ系アメリカ人男性研究者、白人女性研究者とも異なる。ただ、ジェンダー、人種、以外にも、階級、性的指向ナショナリティ、などその他の要因もからんでくるので複雑である(ダナ・ハラウェイの解釈)。

Rosser(1997)では、アフリカ系アメリカ人フェミニズムとなっているが、最近では「第三世界フェミニズム」とか呼ばれてるのと同じだと思う。ただ、前半の具体例は、西欧中心主義批判から出て来るもので、特にフェミ的な視点というわけではない。(逆なのかな。知の二元論批判をしてるのは、フェミではアフリカ系アメリカ人フェミニズムだけ…という感じなのか?)