マルクス主義フェミニズム

マルクス主義フェミニズム Marxist feminism
リベラルフェミニズムとは逆に、知識が個人的、実証的に作られるという考え方を否定。マルクスは、知識は社会的につくられるので独立ではありえないと言っている。


マルクス主義フェミニズムは、抑圧の要素として、
 ジェンダー < 階級
とみなす。現在の科学研究の興味は、帝国主義によって決定され、優位な階級の興味や利害を反映している、とする。

…つまりこれは上層階級の男性の興味。たとえば動物の攻撃性の行動決定因子(遺伝子含む)を探す、という研究は、上層階級の男性が行っているビジネス上の競争を正当化することに興味があるのだと解釈する。逆の例では、エイズや公害の問題には科学予算の配分をしない、など。

マルフェミ! 上野千鶴子さんの『資本主義と家父長制』で盛り上がって以降、たいした理由もなく(たぶん)フェイドアウト気味のマルフェミ。科学に対してはこんな解釈になるんや、と面白かった。しかし、資本との関係でいけば、行動生態学とマルフェミってもっと親和性が高いのでは?